SF漫画

漫画「リバイアサン」の感想・レビュー!廃宇宙船での過去と現代が絡み合うSFミステリー漫画が面白い!

こんにちはユレオです。

小説や漫画、映画やドラマなどのコンテンツ作品には『作品ジャンル』が存在しますが、そうしたジャンルは時に融合し、新しいジャンルを生み出すことがあります。

特に「SF」と「ミステリー・サスペンス」が融合した「SFミステリー」は、数多くの名作が存在し、SFで登場するような未来の道具であったり、現実世界ではありえないロケーションで生まれる謎など、SFとミステリーは非常に相性が良いと言えます。

本日ご紹介する漫画は、宇宙を漂っていた廃宇宙船を舞台とした物語で、1冊の手帳により、船内で起きた過去の出来事を追いながら、現代の物語と密接に絡みあう大変面白い内容となっています。


タイトル:リバイアサン
作者  :黒井白
連載期間:2022年~2023年
巻数  :全3巻

星間船が行き来する遠い未来を舞台とした物語で、植民星から地球に向かう途中で消息を絶ち宇宙を彷徨っていた廃旅客船での出来事を、「現代」と「過去」と行き来しながら謎を追うSFミステリー・サスペンス漫画です。

この漫画は星間宇宙船で起きた事故により、コールドスリープマシンを巡って生き残りを懸けて凄惨な殺し合いが始まる内容ですが、このコールドスリープマシンという機械により、時間を超えて過去の人間が現在の人間と接点を持つことができます。

また、過去の情報を伝える手段はいくつかありますが、この作品では「手帳に記載された日誌」という形で表現されており、未来の超文明の世界でアナログな記録媒体という少々不自然な設定がありつつも、「日誌を読み進める」という形で物語の顛末に向けて盛り上がりながら進むストーリーには好感が持てます。

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過去と現代が行き来する面白い漫画「リバイアサン」のあらすじ

盗掘屋が廃船や投棄された宇宙船を見つけ、その中でお宝を探すと、宇宙に漂う年代物の巨大な廃旅客船に出くわします。

この船はプロキシマ植民星から中期に向かう途中で消息を絶った旅客船『リバイアサン号』で、これまで発見されていませんでした。
盗掘屋たちは船に侵入し、船内を捜索し始めます。その中で彼らは一冊の手帳を見つけます。

手帳の持ち主は少年・イチノセで、手帳には船内で起きた衝撃的な事実が日誌として記されていました。


引用元:リバイアサン

日誌によると、事故により船内の酸素が50時間しか残っていない状況になり、1台のコールドスリープマシンを巡り、乗客たちが殺し合いを始めたことが書かれていました。

盗掘屋はその日誌を読み進めながら、コールドスリープマシンに生き残った一人の人間を救出するために廃旅客船『リバイアサン号』の深部へと進みます。

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真相に向けて次第に盛り上がる「リバイアサン」の感想

この漫画は星間宇宙船というSF世界を舞台にした物語で、現代の盗掘屋が『リバイアサン号』を調査・採掘する現代と、事故により凄惨な状況となった過去の出来事を1冊の手帳の記録を追いながら話が進行するミステリー・サスペンス漫画となっています。

船体の事故により酸素供給が停止したことから、生き残りを懸けて1台のコールドスリープマシンを巡りで殺し合いが始まり、船内には当時の凄惨な状況が痕跡として残っています。

「現代」と「過去」を行き来しながら、手帳に記された日誌の内容とその痕跡を辿る構成で進行し、淡々と描かれていることから、穏やかに物語が進行します。


引用元:リバイアサン

続きが非常に気になる作品で、物語の顛末について盛り上がっていく構成は非常に上手く、全3巻と短い物語なので、週末の一気読みにおすすめの作品と言えます。

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「黒井白」の他の作品のご紹介

黒井白の絵柄はカラーページとモノクロページでギャップがあるため、カラーページの印象で読み進めるとギャップを感じる方が多いかと思います。

絵柄は漫画というよりもイラストレーターやアート作品を彷彿させることから、好みがわかれるところですが、物語構成が上手いので、個人的には漫画家として今後を期待している作家です。

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