ファンタジー漫画

漫画「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので…」の感想・レビュー!元英雄系ジャンルの面白いマンガ

こんにちはユレオです。

私はサラリーマンとして仕事をしていますが、同僚の中には過去の功績を自慢して「昔はすごかった」と自分を大きく見せようと躍起になる方がいる一方で、過去の素晴らしい功績を隠して黙々と仕事をする方がおられます。

過去の功績を隠す事情が人それぞれあるのでしょうが、そうした過去の功績を隠す方は私がこれまで見てきた経験からいうと「ピンチの時に非常に心強い味方」になってくれることが多いです。

本日ご紹介する漫画は、英雄としての過去の栄光を捨てて、身分を隠して田舎でスローライフを送る冒険者が主人公のファンタジー物語です。


タイトル:真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました
作者  :原作.ざっぽん 漫画.池野雅博
連載期間:2018年~
巻数  :既刊10巻(2022年12月現在)

「加護」と呼ばれる神から与えられた能力が大きな意味を持つ世界で、勇者と共に魔王軍と戦ってきた冒険者が、パーティーから追い出されて田舎の辺境地でスローライフを送る冒険×ファンタジー漫画です。

私がこれまで読んできた漫画作品の中でも群を抜いて長いタイトルとなっており、タイトルだけでどういった物語なのか想像できてしまうところがすごいです。

この手の長いタイトルはライトノベル(ラノベ)特有のものですが、文字ベースの小説では短時間に興味を持ってもらうには有効なタイトルの付け方ですが、漫画作品にすると普通に「タイトルなげーよ」と感じてしまいます。

物語はタイトル通りの内容ですが、最近増えだした「元英雄系」ジャンルの走り出しの作品なので、新しいジャンルを開拓している方にはお勧めの漫画作品です。

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漫画「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました」のあらすじ

主人公のギデオン・ラグナソンは「導き手」と呼ばれる基礎レベルが高いめずらしい”加護”を持ち、勇者やその仲間の成長を手助けする立場として、勇者と共に魔王軍と戦っていました。

やがて勇者とその仲間は成長して強大な力を持つようになると、戦闘関連のスキルを持たないギデオンはパーティの中で力不足の存在となり、「君は真の仲間じゃない」との宣言を受けて勇者のパーティーから追放されます。

苦楽を共にした仲間から思わぬ宣言にショックを受けたギデオンは、”実力不足で追い出されたわけではなく自ら身を引いた”という体裁にして面目を保つために、一部のパーティーメンバーには別れを告げず行方をくらまします。

その後、ギデオンは「レッド」と名乗り、田舎の辺境地で勇者と共に魔王軍と戦った英雄としての過去を捨て去り、どこにでもいる一般人として生活を始めます。


引用元:真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました

ギデオンはこれまで培った知識と経験を頼りに低級冒険者として薬草の採取の依頼をこなしつつ、薬草採取で貯めた資金を元に薬屋を開店してスローライフを満喫していました。

しかし理想的なスローライフは長続きはせず、ギデオンの元に英雄の称号を持つリットがやってきたことで穏やかな生活が一変することになります。

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漫画「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました」の感想

この漫画は魔王軍の進行により国土の半分が失われた国に生まれた勇者とその仲間たちの成長を手助けするサポート役の冒険者が、勇者とその仲間が成長した結果、勇者パーティーの中で力不足の存在となりパーティーから追放されて隠居生活を送る物語です。


引用元:真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました

舞台は剣と魔法の王道ファンタジーですが、「加護」と呼ばれる生まれ持つ力が大きく影響を持つ世界設定となっており、加護次第でその人物の能力が大きく左右されるだけではなく、加護により人格も影響を受ける他に類を見ない設定となっています。

小説が原作のコミカライズ作品である為、タイトル名が非常に長く、タイトルを見ればだいたいどのようなストーリーなのか分かってしまいますが、こうした長いタイトル名の傾向は最近流行りライトノベル作品特有のものとなっています。

異世界転生をテーマにしたライトノベル作品のブームが一服した後、「英雄として活躍した過去を捨て去り、一般人として穏やかに過ごそうとするが世間がそれを許してくれずに、再び表舞台に出る。」というテーマの作品が増えており、「元英雄系」ジャンルの走り出しのともいえる作品で安定した面白さがあるので、是非一度読んでみてください。

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「池野雅博」の他の作品のご紹介

池野雅博は主に読み切り漫画を執筆していた漫画家ですが、ここ最近は原作者付きの作品を手掛けるようになりました。

これまで大ヒットした作品は無いですが、絵柄をしっかり時代に合わせており、線も見やすくかわいらしい絵柄から迫力のある劇画まで幅広くこなす漫画家です。

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