こんにちはユレオです。
当ブログの記事をご覧になられている皆様は漫画や小説に興味がお有りだと思いますが、どういった作品が好みでしょうか?
昨今のライトノベルのブームは一旦は落ち着いたものの、今でも異世界転生を題材にした多くの小説や漫画作品が次々と出版されています。
特定のジャンルに多くの作家が集まるとそれだけ面白くてレベルが高い作品が生まれたり、また奇をてらった良い意味で読者を裏切る作品が数多く誕生します。
本日ご紹介する漫画は異世界に「勇者」として転生した主人公が、仲間の裏切りや得も言われぬ過酷な状況に追いやられ、復讐を果たしながら立身出世していくサクセスストーリーが魅力の「異世界×ファンタジー」作品です。
タイトル:盾の勇者の成り上がり
作者 :原作.アネコユサギ 漫画.藍屋球
連載期間:2014年~
巻数 :既刊21巻(2022年8月現在)
この作品は物語の冒頭はよくある勇者として異世界召喚されるお話なのですが、勇者として与えられた武器が「盾」であり、仲間の裏切りや冤罪をかけられ、異世界の地で”底辺から成りあがる勇者”という一風変わったストーリーとなっています。
多くの異世界転生や異世界召喚を題材とした作品では、主人公は異世界では特別な存在と扱われ、物語の冒頭から「成功者」として活躍する物語が大半です。
しかし本作品では仲間の裏切りや冤罪といった出来事に巻き込まれ、人の闇深い部分が見られ、おおよそファンタジー作品には無い形での物語が始まります。
これらの設定があることで、主人公は苦労をしながら異世界の地で努力して成り上がっていく様が魅力となっており、他の異世界転生を題材とした作品の中では異彩を放っています。
また「盾」を持つ勇者の存在と役割がしっかりと描かれており、ストーリーが進むにつれてどんどん面白くなる作品となっています。
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成り上がりが面白い漫画「盾の勇者の成り上がり」のあらすじ
主人公で大学生の岩谷尚文は図書館で偶然見つけた「四聖武器書」という本を、普通のファンタジー小説と思って冒頭を読み始めたところ意識が遠退き、気が付くと異世界の王宮の間に「盾の勇者」として召喚されていました。
また、同時に「剣の勇者」「弓の勇者」「槍の勇者」も召喚されており、国王より魔物が大量に湧き上がる「波」と呼ばれる災いから世界を守ることを命ぜられます。
しかし、盾の勇者である尚文は勇者として王からも蔑まれており、共に旅の同行を望む兵士もおらず、幸先不安な状況で冒険に出ることになりました。
尚文は「盾の勇者」であるため盾以外の武器が制約で持てず、唯一仲間となった人物から裏切りに逢い、冤罪をかけられて勇者としての信頼を失い王宮から追放されます。
尚文は攻撃力がない「盾の勇者」では異世界の地で生き残れないと考え、攻撃の担当として奴隷商人から亜人の少女ラフタリアを買い、二人での旅を始めることになります。
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勇者の設定が面白い「盾の勇者の成り上がり」の感想
この漫画はよくある異世界召喚もので勇者として活躍するお話かと思いきや、「盾の勇者」は盾以外の武器が持てないという制限があり、またその世界において「盾の勇者」は蔑んだ存在として捉えられているという、大変珍しい設定で始まります。
尚文は国王や同じ勇者たちから蔑んだ存在として扱いを受けて人間不信になり、一人で生きていくことを考えますが、「盾の勇者」は武器が持てないことから攻撃を担当させるために奴隷を買い、共に冒険を始めます。
冒頭の展開が意表を突き、何も事前情報が無いまま読んだ読者は良い意味で期待を裏切られる作品で、多くの異世界転生や異世界召喚を題材とした作品とは異なる形で読者の心を掴んできます。
「勇者」の存在であるはずが、一度地に落ちて底辺から成り上がる物語となっており、話の設定や構成が面白く、物語が進むとより壮大な事実が明らかになり、読み進めるたびに面白くなる大変お勧めのマンガです。
●主人公の成り上がる様が見てて面白い
●良い意味で読者を裏切る展開が魅力の作品
小説版はこちらです。
「藍屋球」の他の作品のご紹介
藍屋球は「あいやーぼーる」「AIYAH-BALL」のペンネームでも創作活動をしている漫画家で、かつては「鋼の錬金術師」で有名な荒川弘のアシスタントを務めていた経歴がある実力派の漫画家です。
アクションシーンがしっかりと描かれており、絵柄は今風で大変読みやすくてキャラクターの喜怒哀楽もしっかりと表現するなど、大変上手い今後の活躍が期待されます。
「藍屋球の有名作品一覧」
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