こんにちはユレオです。
漫画には様々なカテゴリが存在し、特にSFというカテゴリは数多くの漫画作品が存在します。
各SF作品のサブテーマを細かく見ていくと、「SF×バトル」「SF×冒険ファンタジー」「SF×超能力」などの様々なサブテーマが存在します。
ところで、こうしたサブテーマで「SF×哲学」という作品をご覧になったことはありますか?そもそも哲学がサブテーマの漫画をご覧になられたことがありますか?
哲学というのはエンターテインメントとは対極の存在である為、漫画ではなかなか取り上げにくいのですが、作品は少ないながらも存在します。
本日ご紹介する漫画は「SF×哲学」をテーマにした漫画で、考え方や物事のとらえ方、生きざま等をいろいろと考えさせてくれる作品です。
タイトル:プラネテス
作者 :幸村誠
連載期間:1999年~2004年
巻数 :全4巻
人類が宇宙開発を進め月面での資源採掘を行うようになった2070年代を舞台にした「哲学」「思想」等を深く掘り下げた人間ドラマが魅力のSF漫画です。
この漫画のベースは近未来の地球を舞台としたSF漫画なのですが、取り上げているサブテーマは「哲学」で、人の考え方や捉え方、幸せとは何なのか、何のために人は生きるのかといった非常に興味深いお話が続きます。
一見普通の漫画として読めるのに、捉え方や気づきがあることで、ものすごく意味深い内容であることに気が付くことができるので、何度も読むことで分かる演出や深いセリフがあり、自分に置き換えたときに深く考えさせられ、漫画というより哲学書を読んでいる気分になります。
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【目次】
漫画という名の哲学書!漫画「プラネテス」のあらすじ
人類は宇宙開発を進め月や火星には居住施設を作り、木星への有人探査計画も進めている時代になっていました。
宇宙ステーションや月面には多くの人たちが生活し、様々な仕事をするようになり、宇宙で仕事をするというのが特別なことではなくなった時代の物語です。
そのような宇宙開発で生まれたスペースデブリ(宇宙空間のゴミ)が地球軌道上にあふれて、宇宙船に衝突する事故が起きて社会問題になりつつありました。
主人公の星野八郎太は宇宙で働くデブリ回収業者のサラリーマンで「自家用宇宙船を手にする」という夢を追いながら仲間と共に宇宙での危険な仕事を続けていました。
仕事中の事故に巻き込まれたことがきっかけで自分の内面を見つめ直すことになり、周囲の人間に支えられながら仲間と共に成長していきます。
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「プラネテス」の感想!何度読んでも新しい気づきがある漫画
このマンガは近未来のお話ですが、科学水準が現在と桁違いにかけ離れていない為、物語の中での生活の描写がある程度身近に感じられます。
SF漫画ではありますが物語のテーマとして人間ドラマや哲学の要素が大きく、人の感受性や物事のとらえ方など、非常に感銘を受けます。
私はこのマンガの第2話がとても好きで、雑誌連載をしていた時にプラネテスのページだけ切り取って単行本が出るまで繰り返し読んでました。
第2話の内容をここで私の言葉で文章化すると、とてもチープになりそうなので止めておきますが、感銘を受けた部分を私なりにまとめると、「幸福や不幸というものは”周囲の状況”で決まるのではなく”事象を受け止める人の心”で決まる。」という内容です。
ひとつの事象を「別視点から見ると見え方が変わる」と言うようなものではなく、「事象そのものをどのように捉えるか」で、人はどのように感じるかということを非常にわかりやすく表現されていました。
漫画の面白さにはいろいろな尺度があるかと思いますが、プラネテスは哲学的な面白さにおいては、他の漫画の追従を許さないぐらいぶっちぎりで面白い作品です。
難しい言い回しもなく、分かりやすいのに何度も読むことで気づきがあり、読むたびに新しい発見があります。
SF漫画でありながら哲学的な内容のお話が多く、全4巻と週末で読むのに適した巻数なので是非お勧めいたします。
●SFマンガでありながら哲学的な内容が多い
●繰り返し何度も読み返したくなる物語
プラネテスは2003年にはアニメ化しています。
「幸村誠」の他の作品と当ブログ記事として取り上げた作品
幸村誠はプラネテスでデビューし、まだ作品数は少ないですがセリフの一つ一つが心に刺さり、キャラクターの思念や葛藤などの心の内面を表現がしっかりとしており、面白い作品ばかりでハズレがありません。
当ブログで取り上げた他の幸村誠の作品をご紹介します。
ヴィンランド・サガ (VINLAND SAGA) /幸村誠 既刊24巻
11世紀初頭のデンマークとイングランドの周辺地域を舞台にした、ヴァイキングたちの生き様を描いた歴史漫画です。
この時代はヴァイキング(海賊)が横行し、国の統治も安定していませんでした。
そんな中、主人公のトルフィンは父親をヴァイキングの一団に目の前で殺され、復讐を近い”親を殺したそのヴァイキングの一団”に加わります。
親の仇であるヴァイキングのボスはトルフィンへの仕事の褒美として”トルフィンとの決闘を受ける”という関係が続きます。
高いストーリー性と人間ドラマが面白く、主人公の成長と心理描写の変化が非常に面白いマンガです。
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