ミステリー・サスペンス漫画

漫画「七曜人格症候群」の感想・レビュー!斬新で面白いミステリーサスペンス漫画

こんにちはユレオです。

世の中には様々な哲学的な考え方や都市伝説がありますが、そうしたものの一つに「世界五分前仮説(Five-minute hypothesis)」というものがあります。

この「世界五分前仮説」とは「世界は実は5分前に始まったのかもしれない」という仮説で、 バートランド・ラッセルによって提唱された哲学における懐疑主義的な思考実験のひとつです。

さて、記憶や記録が作られたもので、もしかしたらこれまで生きてきた人生が偽りかもしれないとしたら、あなたはどうしますか?

本日ご紹介する漫画は、ある日目が覚めると見知らぬ人物に代わっていた主人公が謎を解き明かしていく斬新な設定のミステリー物語です。

タイトル:七曜人格症候群
作者  :七清水くらげ
連載期間:2021年~
巻数  :既刊2巻(2022年9月)

『七曜人格症候群』という曜日ごとに人格が入れ替わる珍しい病気を患っている主人公の「木曜日」が人格が、他の曜日の人格と周囲の人を巻き込みながらオリジナルの人格の秘密を暴いていく「ミステリー×サスペンス」漫画です。

この作品は、これまでにない設定の物語であることから、冒頭で読者が物語の方向性がわからず少々混乱することになります。

そのため1巻冒頭では説明が続きますが、それを理解するとすんなりと頭に入ってくるようになり、あまり類を見ないタイプのミステリー作品であることから、新鮮で刺激的であり、謎が少しずつ明らかになって、バラバラであったピースがはまっていく様が楽しめる「ミステリー×サスペンス」ファンにはお勧めの漫画作品と言えます。

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予想を裏切る面白いマンガ「七曜人格症候群」のあらすじ

主人公で30歳の中年男性である青木恥太(あおきそうた)は、ある朝見知らぬ自宅の2階の部屋で目を覚まし、そして見覚えが全くない少女の姿に変わっていました。

昨晩聡太はバイトが終わって友人と居酒屋で飲んでいましたが、その後の帰り道で記憶がとぎれてお、気が付けば見たこともない街の一軒家の2階で目覚めて性別が変わっていたことから、状況が理解できず混乱していたところ、1階のリビングでくつろいでいた女性からは「あなたの母親」であることを告げられます。

恥太は母親と名乗る女性に連れられて精神科医を受診し、医師からは曜日ごとに人格が入れ替わる病気『七曜人格症候群』である説明を受けて、聡太は木曜日の人格であり、今日が”青木恥太の誕生日”であることを告げられます。


引用元:七曜人格症候群

医師の説明では、恥太は木曜日にだけ目覚める人格で、多重人格者における「オリジナル」の存在ではなく、恥太自身が持っている30年の記憶は偽物ということでした。

しかし恥太にはゆるぎない30年間を生きた記憶があることから、医師からの説明を受け入れられず、自分の住んでいた街や生まれ故郷を訪ねて、真実が何なのかを明らかにしようとします。

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これまでにないミステリー漫画「七曜人格症候群」の感想

この漫画は1週間の7日間で曜日ごとに人格が変わる7人の人格を持った主人公と、その中の木曜日の人格が、自身の秘密を明らかにしていくミステリーサスペンス漫画です。

設定が複雑であることことから、物語冒頭では解説が続きますが、読者の予想を良い意味で裏切る物語展開で、読み進めるにつれて少しずつ明らかになる他の曜日の人格や、他の曜日の人格と交流をもつ人々のつながりがわかってきて、各曜日がどんな性格で普段何をしているのかという真実が明らかになっていきます。

何が真実で、何が嘘なのか、それとも疑っている主人公の人格自体がそもそも偽りの存在なのか?少女のオリジナルの人格は何曜日なのか…?

様々な謎が少しずつ寄り集まり、オリジナルの人格は何曜日で、なぜ7つの人格を有する状態になったのか言う謎が明らかになる様は、ミステリーサスペンスの犯人を特定するような面白さがあります。


引用元:七曜人格症候群

設定が少々複雑ですが、謎が謎を呼び、そして少しずつ真実がつながっていくことから、非常に新鮮で斬新な物語展開となっており、珍しいミステリーサスペンスものの作品を探している方にはお勧めの漫画です。

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